農業というお仕事
〜サラリーマンから農業へ〜

 私が農業を始めて早いもので、もう16年目になりま
した。(現在49歳)以前は、某所で公務員をしており
ました。
 毎日毎日が楽しくも結構忙しく、たまに遠足に行く
と、道中の田んぼで働く農家の人の、なんとのどかで
おおらかに見えた事か。
 また大地や川は、仕事で疲れた私を幾度となく癒
してくれたものです。忙しい都会から眺める自然や農
業は、それはそれは魅力的に見えたものです。
 そう、分刻みの毎日と組織の中で生きる都会人に
とって、自然や農業は『自由』を連想させます。             
 私は農家の子でしたが、小さい頃から体験してきた
オヤジの手伝いは、それはそれは嫌で、苦痛以外の
何ものでもありませんでした。友達と遊びたかった し
ね。(笑)
 そんな私が周囲の反対を押しきって農業を始めた
のだから、人生って不思議です。  

・・・で、16年たった今の私の感想は??
 農業・・・それは自然と人間との知恵比べに明け暮
れる。(笑)
 はたで見るのどかさはどこへやら。春になると雑草
との戦い。葡萄の花との戦い。風から作物を守る戦
い。病気との戦い。
 戦い・・。と言っても、「自然」は人間のことなど眼中
になく、淡々と自然を全うしているだけであり、人間が
勝手に自然に翻弄されてる。そんな気がします。
 そんなわけで、葡萄やミカンがいい花を咲かせ、人
間が計画通りに作業を進めることが出来、いい作物
が取れる見こみがあるとしましょう。収穫も間近とな
り、「良し!」っと。
 そんな時、台風が襲ってきて、根こそぎその年の
収穫をもっていかれてしまう。
 自然を前にして嘆いてみても始まりません。我々
は一日だけ泣くことにし、来年へと望みをつなげ、翌
日から淡々といつもの仕事をこなす。何事も無かった
かのように・・
きっとそれが農業というお仕事なのでしょう。
 自然は時に牙をむき、時に私達を癒してくれます
。しかし人間がそう感じているだけで自然は常にある
がまま。人間だけが不自然なような気がします。
 人間もまた自然の申し子であるならば、出来るだけ
自然に振舞いたいなあ・・・ウーン難しい